タカキ 小山田

長い年月支える柱の組み方について

株式会社タカキ

小山田 友和

皆様、こんにちは。
プレカット担当、株式会社タカキの小山田です。

私がプレカットという仕事に携わり始めた頃に一番思った事ですが、建物の骨組みを作るにあたって必要な継手(つぎて)、仕口(しくち)がなぜこのような形をしているのか?ということでした。それに継手や仕口にはたくさんの種類があり、どれだけの数の種類があるのか…?どのような場所に使用すべきなのか?当時は疑問に感じたことを大工経験のある上司に色々と質問攻めしていたことを今でも覚えています。(笑)

継手

プレカットした継手や仕口は組んでしまうと加工形状がほぼ見えなくなってしまいます。今回はどのような加工形状になっているのか…言われてみるとちょっと気になりませんか?今回は土台廻りを中心に少しだけご紹介したいと思います。木造住宅にお住いの方は、是非お家をイメージしながら読んでみてくださいね。

まず材料同志を長さ方向に繋げる形状を継手(つぎて)と言い、主に土台や梁で使用する継手は鎌継手(かまつぎて)になります。鎌の形が*テーパーになってる事により引っ張りも有り、腰掛け大入れの部分で相手部材の荷重を支える形になっています。継手の種類は様々ありますが、これがプレカットでは最も代表的な継手です。*テーパー:先細りになっていること。

鎌継手

続いて仕口(しくち)になります。部材と部材を直角または斜めに接合させる形状をさします。土台や梁で一番多く使用するのが蟻大入れ掛け(ありおおいれかけ)になります。先ほどの鎌継手と同様に蟻部分がテーパーになっており、大入れ部分で荷重を支えています。プレカットの場合、加工機械の性質上、大入れ部分が丸い形状になる事が多いです。また梁成(はりせい=梁の高さ)に応じて、機械が自動で適切な大入れ高さで加工してきてくれます。

蟻大入れ掛け

次に仕口の仲間で大入れ掛け(おおいれかけ)。これは土台に対して*大引(おおびき)材を接合する際に良く使われます。*大引き材:1階の床組のベースとなる重要な部材です。大引きの端は土台に止められています。

大入れ掛け

そして土台には柱が立ちます。柱を建てる為には土台に対してホゾ穴加工をさせ、柱の根元にはホゾ加工(突起した形状)を施し、土台と柱が接合するようにします。壁を作るのに必要な間柱(まばしら)も取付けられるように、土台に間柱欠きというスリット加工を施します。

ホゾ穴、間柱欠き

これらが全て加工されると、土台敷きに必要な材料が完成します。現場で土台が敷き終わると、継手や仕口はほぼ目立たなくなってしまいますが、重要な役割を果たしています。これからの長い年月、10年、20年、30年と…陰ながら支えていってくれる大切な技術です。

今回紹介したもの以外にも継手や仕口は沢山ありますので、また次回のコラムでご紹介していきたいと思います。