長い年月支える柱の組み方について(後編)

長い年月支える柱の組み方について(後編)

株式会社タカキ

小山田 友和

皆様、こんにちは。
プレカット担当、株式会社タカキの小山田です。

ここの所、急に涼しくなったり蒸し暑さがぶり返したりと本当に異常な夏になってますね。タカキの工場内も猛烈な暑さになるので水分補給と適度な休息は必須です。さて前回の続きで、プレカットの継手や仕口をまた少し紹介したいと思います。

前編はこちら

長い年月支える柱の組み方について(前編)

蟻掛け:仕口(しくち)の種類で蟻大入れ掛けの次に多用する蟻掛け(ありがけ)です。
大引や床合板受け、母屋の仕口に使用されますが、サイズが90角の場合に良く使用されます。また、蟻大入れ掛けよりも断面欠損が少ないので、強度的に断面欠損を減らしたい場合にも使用する事があります。

蟻掛け

蟻継手:継手の種類で蟻継手(ありつぎて)。主に母屋と母屋を繋ぐ役目を持っており、鎌継手と蟻継手、それぞれ使用部位によって使い分けております。現場では、継手の境目にカスガイという金物を止めて補強しています。

蟻継手

横差し:仕口の種類で横差し(よこざし)。比較的小さいサイズの梁や母屋を、柱や束に差す際に使用されます。

横差し

胴差し:先程の横差し仕口に対して、比較的大きいサイズの梁や母屋を柱や束に差す際に使用する胴差し(どうさし)。差さる所が2段になっており強度面でも十分な仕口になります。但し、柱へ同じ高さで3箇所以上差さる場合は、柱の断面欠損が大きいので考慮が必要です。

胴差し

えり輪差し:先程、胴差しの断面欠損について触れましたが、対処方法としては胴差しの仕口をえり輪差しにする事で断面欠損を減らせます。胴差しとえり輪差し、それぞれメリットデメリットはありますが、プレカットデータを作成する上でこういった部分を気にしながら作成する事がやりがいにも繋がります。

えり輪差し

これまでにご紹介させていただいた仕口ですが、当然組んでしまうと、どういう形状かは外からでは見えません。しかしこの細かい所の積み重ねが丈夫な建物を作る上では非常に重要だと感じます。
これからも意匠設計者の意図をしっかりと汲み取り、今回紹介した様々な加工形状を施したプレカットデータを作っていきたいと思います。継手や仕口、実はまだまだ沢山あります。ちょっとマニアックになりますが、次回またご紹介させて頂きますのでお楽しみに!