髙井 毅

TOKYO WOODが多摩産材の中でも優れている「4つの条件」

株式会社小嶋工務店

髙井 毅

こんにちは。
㈱小嶋工務店(一般社団法人TOKYO WOOD普及協会事務局)の髙井です。

今回はTOKYO WOODが多摩産認証材の中で「最も優れている理由」についてお話ししてみようと思います。

東京都では「東京都森林協会」の中に「多摩産材認証協議会」を設けています。多摩産材認証協議会が定める「多摩産材認証」とは、主に適正に管理された東京の森林で生産された木材の「産地」を証明する制度です。(※平成18年4月からスタートした制度です。)

※多摩産認証材とは、上記制度を利用して出荷された木材の事を言います。
※森林所有者、素材生産業者、原木市場、製材事業者を登録事業者として東京・多摩産であることを証明します。

多摩産認証材とは

私たち一般社団法人TOKYO WOOD 普及協会では、
・素材生産者として、田中林業㈱、㈱東京チェンソーズ、沖倉木材
・製材事業者として、㈲沖倉製材所、㈲中嶋材木店 (秋川木材協同組合)
・原木市場として、多摩木材センター協同組合
が登録事業者として顔を揃えています。

多摩産認証材は、登録事業者から購入すれば誰でも(東京の事業者以外でも)使用する事は可能ですが、「TOKYO WOOD」は「東京都で唯一現存する木材協同組合:秋川木材協同組合」からしか購入出来ません。更には「国土交通省」が平成20年12月5日に成立、平成21年6月4日に施行した「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に則った、「認定長期優良住宅」に使用される材料としてしか、購入が出来ません。

※「長期優良住宅」とは
「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型の社会から、「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」ストック活用型の社会への転換を目的として、長期にわたり住み続けられるための措置が講じられた優良な住宅を言います。

きちんと手入れをして長く大切に使う

ここまでではまだ「TOKYO WOODが多摩産認証材の中で最も優れた理由」が何か解らないですよね?それではここで本題である「TOKYO WOODが多摩産認証材の中で最も優れる理由」をお話ししていきますね。「TOKYO WOOD」と呼べるには、4つの条件を満たす事が必須になるんです。

その① 多摩産材認証制度を利用し、トレーサビリティー(産地)が明確である事。
※木材の出何所(出生)が解る事は使用する上で「安心感」に繋がります。

その② 国土交通省が定める「認定長期優良住宅」の建築に使用される木材である事。

※全国の新築着工戸数における認定長期優良住宅の割合は4割に達せず、内9割は大手ハウスメーカーが割合を占めています。そんな中、当協会が建築する95%の物件は「認定長期優良住宅」になります。残りの5%は面積等、規定に満たない物件のため、ほぼ100%と言っても過言ではないと自負します。

認定長期優良住宅

その③ 構造材(土台・柱)として使用される檜(ヒノキ)においては、「天然乾燥材」である事。
※天然乾燥材を採用する理由は、国が定めるD1特定樹種(耐久性の高い樹種)の特性を最大限に引き出す事にあります。世に出回るほとんどの檜(ヒノキ)は人工(機械)乾燥材です。人工(機械)乾燥の場合、木の持つ水分を示す「含水率」の均一化を図る事においては優れると言えますが、最大の特性である「油分(ヒノキチオールと言う成分)」を残すと言う観点からすると、決して優れているとは言いがたい形となります。

檜(ヒノキ)には「ヒノキチオール」と言う成分が含まれており、その「ヒノキチオール」の持つ特性の一つに住宅を建築するに当ってのメリット、国が耐久性の高い樹種と認定する由縁でもある「抗菌力の強さと防腐(蟻)性」があります。
人間にとって「癒しの香り」と感じられる匂いも、木を好んで生きる「害虫」にとっては「嫌な成分」なんです。この「ヒノキチオールという成分」を利用し、当協会で建築する建物は全棟「薬剤未使用」を実現しています。(※防蟻材として使用される薬剤は揮発する可能性があり、人体に悪影響を及ぼす危険性があります。)

ヒノキチオール

その④ 構造材(柱)においては、「グレーディングマシーンによる全数性能検査」の過程を経、等協会で定める数値をクリアした木材である事。(※全数印字をして出荷します。)

※各都道府県において「全数検査」を実施している会社はあるかもしれませんが、性能において「下限値」を設けている会社は多くないと思います。東京都において「グレーディングマシン」を持つ製材所は、当協会の「㈲沖倉製材所」以外にはありません。無垢材は集成材に比べて「強度が出ない」、「弱い」と言われる事が多い時期がありました。ここから等協会の「根拠ある拘りの家造り」は始まりました。

だったら「性能表示木材」にして、消費者の方々にも「見える化」しちゃおうよと!また、東京の山を巡る「TOKYO WOOD バスツアー」で実際に製材過程(全数検査:グレーディング)見せちゃおうよと!

現在、当協会で定める性能における「下限値」は、
檜(ヒノキ): 含水率20%以下(SD20)、ヤング係数90以上(E90)
杉(スギ) : 含水率20%以下(SD20)、ヤング係数70以下(E70)
になります。
※含水率( SD ) ・・・ 木の持つ水分量を言います。
※ヤング係数(E) ・・・ 木のねばり強さを言います。

以上になりますが、「TOKYO WOODが多摩産認証材の中で最も優れる理由」、「4つの条件」、についてお解かり頂けましたでしょうか。
次回、また機会がございましたら、今度は「認定長期優良住宅」についてお話し出来ればと思っております。

認定長期優良住宅

~ イベント告知 ~
① 平成30年10月27日(土) : 東京の山を巡る「TOKYO WOOD バスツアー」
※随時ご予約を承っております。定員に達し次第受付終了とさせて頂きます。

② 平成30年9月22日(土)~24日(月) : 立川新展示場「構造現場見学会」
※ABCハウジング・ハウジングワールド立川総合住宅展示場内「24番区画」
 ご自由におこし頂けます。

スタッフ一同、心よりお待ち申し上げております。