木の個性
株式会社東京チェンソーズ
青木 亮輔
皆様こんにちは、東京チェンソーズの青木でございます。
僕はお客さまを山に案内したり、丸太や枝葉などの素材を前に、必ずお話しすることがあります。
それは、木には個性があるということ。一本として同じ木はありません。
同じ60年生の山でも、太い木もあれば細い木もある。まっすぐ伸びた木もあれば、曲がっている木もある。
枝も一本一本カタチが違いますし、葉っぱも同じカタチはまずありません。
木の素材は工業製品とは違い生きた素材です。
伐採後も、その木はカタチを変えながら生き続けます。家のカタチになったり、家具やおもちゃなどなど。
それぞれのカタチになっても、木は呼吸を続けます。
だから、よーく見ると水分を吸って少し太って重くなったり、吐いて細く軽くなったり。時には乾燥して、割れてみたり。
山に生えていた時のクセが出てきて、少しねじれてみたり、曲がってみたりすることもあります。
もちろんそういった個性を封じ込めて、工業製品に近づけるようなこともできます。
でも、僕たちはできるだけその個性を大事にしたいので、TOKYO WOODを通じて木と上手につきあえるように勉強を続けていきたいと思っています。