木は捨てるところがない

木は捨てるところがない

有限会社中嶋材木店

中嶋 博幸

製材担当の中嶋です。
製材所の仕事を皆様に知っていただく中で、とても大切な「木は捨てるところがない」というお話をさせていただきます。丸い丸太を製材し、板や角材を生産します。それを乾かして出荷するのが製材所の仕事です。

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山から出してきた丸太には樹皮が付いています。製材する前に樹皮は剥きますので、粉砕された大量の樹皮が発生します。そして、丸い丸太から四角いものを製材するので、様々な端材が発生したり、製材機というノコギリを使いますので、おが屑なども大量に発生します。
   
さて、これらはゴミとして処分しているのでしょうか?違います、すべて有効活用しており、立派な資源として活用されているのです。
まずは樹皮から、

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これを木屑炊き(きくずだき)ボイラーで燃焼させて蒸気をつくり、木材乾燥機の熱源に利用します。立派な*バイオマス・エネルギーなのです。少々湿っていても油分があるため良く燃えます。

*バイオマス・エネルギー:バイオマスは現在、石油、石炭、天然ガスに次いで世界で4番目のエネルギー資源です。世界の一次エネルギーの需要の15%、発展途上国で見ると30%以上を占めています。日本では林産廃棄物などから作られています。

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半円上の板を背板と呼びます。
これはチップ状に粉砕して製紙工場へ配送して、紙の原料になります。

ノコギリから発生するおが屑は?

これは牧場に配送し、家畜の敷き藁として使い、糞尿などで汚れると堆肥にしてまた新たなおが屑を敷きますので、牧場ではたくさんおが屑を使います。
実は競馬場でもたくさん使ってるんですよ。また、オガ屑はキノコの菌床としてもたくさん活用されています。

製材した際に発生する小さな端材は?
これらもチップや燃料にできますが、そうではなくもう少し付加価値の高いものにならないかということを検討中です。先日、積み木として保育施設に出荷しました。

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木は捨てるところがないのです。TOKYO WOODの柱、床をつくる上で端材は必ず出ます。ですが、お施主様が選んでくれたTOKYO WOOD、選ばれた木は細部までしっかりとその役目を果たしているのです。