多摩産材からつくる薪

多摩産材からつくる薪

田中林業株式会社

田中 惣一

皆様、こんにちは。
TOKYOWOODWORKER,S、田中林業の田中です。

9月もあっという間に過ぎて、檜原村の森では朝方と夕方ひんやりした空気が漂っていて、山も夏から秋へ移ろい始めたように感じています。昨晩は中秋の名月ということで、我が家でも子供達が「お月見、お月見!」と騒いでおりました。林業は自然の中で営んでいる生業ですので、このような四季を感じる行事は子供達にもしっかりと繋いでいきたいと思っています。

さて、今回は「薪」に関するお話です。
私たち林業家では木を育てるという素材生産が主な仕事ですが、田中林業では同時進行で薪生産事業を行なっています。どうして私たちが薪生産を始めるようになったかというと…、弊社の所有林なのですが、ほぼ半分が広葉樹林となっています。そこで私が経営を行うようになってからは、この広葉樹林の活用を考え、新しく始めたのです。

多摩産材からつくる薪

と言いましても、かつて多摩の森では炭生産と併せて、薪生産も行なっていたとのことなので、原点回帰と言ってもよいかもしれません。現在、年間3ha程の面積を間伐し、搬出したものを薪に加工して販売しています。「薪」というとまず「薪ストーブ」が思い浮かぶと思いますが、弊社ではこの薪を業務用、つまり石釜等のある飲食店にて使用される薪を主に製造しています。

多摩産材からつくる薪

飲食店にとってはこの薪がディスプレイ的な要素にもなるので、通常の薪ストーブ用の薪に比べて非常に品質を問われます。あまりピンとこないかもしれませんが、同じ薪でも品質の良いもの、悪いものがあるんです。

薪は年間を通じて販売出来るというメリットもあるので、現在は飲食店様を中心に展開しています。もちろん薪ストーブ用の薪も生産していますので、ご興味がある方はぜひお問い合わせ下さい。また、所有林全域でFSC®森林認証を取得しているので、薪に関しては全てFSC®の薪として販売しています!

多摩産材からつくる薪

全国的に見てもFSC®の薪を販売しているところは無いので、日本で唯一のFSC®の薪の販売店になります。
いつかTOKYO WOODをふんだんに使用した飲食店、そこに石釜もしくは薪ストーブが設置され、弊社の薪をTOKYO WOODの薪として使用していただく、まさしくTOKYO WOODを象徴する、そんなお店があったら面白いなぁ…と妄想しています(笑)

どなたか、いかがでしょうか?そんなお店作りにご興味があればお問い合わせください!

多摩産材からつくる薪