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5月の原木市場

2017/05/12

多摩木材センター

皆様こんにちは、広報の金久保です。
5月10日は多摩木材センター(東京都西多摩郡日の出町)で毎月2回行われる市日でした。 TOKYO WOODWORKER’Sの田中さんは林業家として原木を売りに出し、製材業の沖倉さん、中嶋さんは買手として競りに参加しています。

TOKYO WOODとなる素材はどのようにして調達しているのかというと、
①林業家から直接買い付ける。 / ②丸太市場から買い付ける。 この2通りのパターンがあります。

この原木市場がどのような機能を持っているのか、それは以前の記事を参照ください。
>良い丸太を安定して仕入れるために

多摩木材センターという東京の原木市場には林業家の方の姿はほとんどありません。これは魚市場などでも同じことかもしれませんが、売り手である漁師達は市場に販売を任せて、自分達は漁に専念する。これは分業という仕組みとしては上手く成り立っている形ではあります。

多摩木材センター

しかし田中林業の田中さんは自身の山から搬出した原木が一体どのように買われていくのかを観察しているのです。実際に田中さんに話を伺うと、「市場に出ている原木を見て、次回の市場にどのような原木を売りに出すのかを考えているんですよ。」という。
分かりやすい例とするならスーパーに置き換えて、品薄状態の商品を補充するために、商品棚をチェックするという観察を原木市場で行っている訳です。

多摩木材センター

また買い手とコミュニケーションを取ることで、今どういう木が必要なのかを直接聞くことができます。そうすることによって売り手もしっかりと市場に出す木を選定し、買い手の要望に合わせえて原木(商品)を市場に並べることができるのです。

多摩木材センター

この青いスプレーが付けられている原木の山は田中林業FSC認証材です。FSCは世界基準の認証機関であり、森林の管理が行き届いているという証明にもなります。このように積まれている原木に対して同じようにスプレー付けをしているのも、商品として見た目を考えているんです。他の製材業者の方も「あの青い山はFSCだよ」という話をされており、その他の原木と差別化する目印にもなっています。

多摩木材センター

多摩木材センター

TOKYO WOODではこのように林業・製材業の仲間で、今必要としている原木・丸太がどういったものか、というコミュニケーションを取って、お客様の住宅に必要な木材を調達しています。今回の市場で調達された原木がお客様の住宅に使われるのは、おおよそ秋頃になります。天然乾燥は時期にもよりますが約半年はかかります。

広報より定期的に市場の様子をお届けし、お客様の家にいつ頃使われるものなのか、東京の木がどのように皆様の元に届くのかという「見える化」を推進してまいります。

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